おかげさまで、第32回出光イーハトーブトライアルは、約500名の参加者を集め、雨もようにもかかわらず、大過なく終了しました。
32年前にわずか27名の参加者で始まったこの大会も、規模の大きさだけでなく、内容の多彩さで幅広い参加者が集う内容になりました。
今回はクラシックに全日本チャンプ争い真っ最中の黒山、野崎両選手参加に加え、NZからニック、ピーターのオリバー兄弟が参加し、その案内役もかねて成田匠選手がともに走り、成田亮選手が誘ってくれた小野田、三塚、松本選手など国内外のトップライダー多数が参加したことで、レベルが非常に高く、トライアル本来の知的で勇気あふれる乗り方が随所で見られ、観客にとっても非常に満足度の高い内容となりました。
大会期間中の雨によりコース、セクションとも滑りやすく、トップライダーでさえ、バイクを押して上る場面があったりして、参加者には手ごたえ十分、面白さ満喫の条件が、いやがおうでもトライアル精神をかきたてました。
その一方で、海が見られる初級クラスとして新設したヒームカは、雨が降ってもちょうど良い手ごたえの内容と、行く先々で32年の伝統を感じさせる地元の方々の声援・歓迎を受けて、参加ライダーには大感激の内容でした。
大会参加者の6割、約300名が集中する土曜開催のネリ・ブドリも、長雨の影響ですべりやすい路面ではあったものの、当日は夕方まで雨には降られず、楽しい雰囲気で終わることができました。
昨年から始まったトレイルツアーも、大会参加者の約1割弱を集め、ヤマハ発動機スタッフの応援もあって順調に進行し、それぞれのレベルによって違う、海まで往復の長いコースを楽しんで、全員が笑顔で終了しました。
昨年から始まり、大好評だった親子バイク教室も多くの参加者を集め、親子で幸せなバイクの原体験を楽しんで無事終了しました。
また、ネリ・ブドリ会場で大会前日に開催された愛車自慢イベント、コンクールデレガンスも旧車を中心に14台を集め、盛況となりました。
このように、出光イーハトーブトライアルはさまざまな楽しみ方ができるかたちに発展し、幅広い参加者を集めて、名実ともに世界一参加者が多く、雰囲気の良いトライアル大会としての位置づけを確たるものにしています。
さらに、NZのよき理解者たちによって、再来年は「タスマン・イーハトーブトライアル」としてイーハトーブトライアルが文化輸出されることになり、南半球で同じコンセプト、同じ採点法の大会が開催されることは、私たち実行団の大きな喜びであり、出光イーハトーブトライアルにかかわるすべての皆さんの誇りでもあると思います。
これもひとえに20年間も冠協賛をいただいている出光興産株式会社様のおかげと、あらためて御礼申し上げます。次回以降も、より良い大会を目指して参りますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。