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イーハトーブ新聞

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イーハトーブ新聞 2008 vol. 2

出光イーハトーブトライアル大会通信
ネリ渋滞緩和と楽しみの狭間で戻る

 昨年は一部のセクションで渋滞を発生させてしまい、申し訳ございませんでした。今年は参加者数やレベルにあった取り回しに留意して、気分よくトライアルをお楽しみいただけるよう準備しております。
 具体的には、コースなりにセクションを配置すること、インとアウトに十分な広さを設けること、そしてネリ・ブドリにマッチしたセクション難易度設定です。セクションのサジ加減には毎年苦慮しております。
 何が大変かというと担当団員の「楽しいポイントを増やしたい」という欲望を押さえることなのです!
 せっかく遠い岩手まで来ていただくのだからと、あまり気合を入れすぎると、ネリがブドリに、ブドリがクラシックになってしまう恐れが出てきます。マンネリ(=万年ネリレベル)で正解という、奇妙な公式のなかで今年も楽しく苦しんで?おります。

40:45:20=105キロ戻る

 これは今年(予定)のコース全長と給油ポイントの関係です。今年は昨年よりも午前中のコースをやや長めに、午後はやや短めにしています。TYS125F(メインジェットやや小さめ)での試走では、満タンでスタートし最初のスタンドまでで1.5リットル入りました。
 これにトライアル走行が加わるとやや燃費が下がるかと思いますので心配な方はそれぞれのマシンの仕様と燃費に合わせて安全な予備ボトルを用意するなど対策をお願いします。
 基本は「スタート時は満タン!」です。それと意外に大切なのは「転ばないこと」。キャブからのオーバーフローは燃費悪化の大きな原因にもなるのです。

ベテラン同伴者の役割は重要!戻る

 ネリ参加者のうち、例年およそ2割の方がイーハトーブ初参加です。もしかするとトライアル大会自体が初参加、という方も多いのではないかと思っております。これはそもそもネリを始めたねらいどおりのことが実現しているわけで、私たちが、保障内容の割りにハードルが高いMFJ共済を利用せず独自の保険加入をしているのも、初心者の参加しやすさを優先したいという思いからきています。
 初心者にとっては、たぶん何から何まで不安で一杯、コースの走り方・セクション下見からインまでの流れなど、解らないことだらけの状態だと思います。
 そこで重要なのは、初心者を連れてきた同伴者=先輩としての役割です!
 同伴者は初心者の技量を見極めて、安全に乗れるよう配慮し(ここが一番大事)、セクションでの作法、採点方法(もちろんノーストップ)の模範となり、初心者を無事にゴール(笑顔で帰宅)させるために、最大限の気配りをお願いしたいと思います。
 そのためには、怪我をするかもしれないのに無理にがんばろうとする初心者を止めるべき場面もあると思います。"激励"だけでなく、"叱咤"も時には必要なのです。
 初心者にとっては、ネリで覚えたトライアルがその後のトライアルライフの質を左右することもあるでしょう。
 ベテラン同伴者は、連れてきた初心者に「ああ、面白かった!また来年も」と言わせてこそ、「よき先輩」、「トライアル伝道師」であり、私たち実行団もそれを期待しています。

「無理をしない」のも重要なテクニック戻る

 万澤会長はいつもトライアルの下手な私たちに向かって「止まらずに出口まで出るための有効な足つきを覚えなさい」と言います。換言すれば、できもしないことにチャレンジして5点になるよりは、どうしたら最後まで走りきることができるかを考えることの方がトライアルの本質であり、そのほうが結局点数が少ない、という教えなのだと思います。つまり、自分が今どれくらいのことができるのかをクールに見つめるセンスがとても重要ということです。
 これをスタートからゴールまでをひとつのセクションとして当てはめてみると、「無理な走り方をしない」「無理なセクションチャレンジはしない」というように考えることもできます。昨年不幸にもコースで怪我をされた選手がいらっしゃいましたが、その手前の林道でも転倒されていたとのことです。その場に居合わせた実行団員からは無理せずリタイヤすることもお薦めしたのですが、結局無理して続けた結果は「怪我」。ご本人も痛い目にあってしまいましたが周りの方々も心配されたことと思います。もちろん私たちも。
 こうした場合にも前述した同伴者の毅然とした指導が必要ですね。「無理をしないで楽しくゴール」、今年はそのためのクールな意識をもって走ってみませんか。(以上、4項目byイッシー)

クラシックのコース変更について戻る

基本的には昨年と同じですが、二日目の安家元村セクションと、そのあと山岳コースへの入り口が変更になります。どちらも昨年秋に水害の影響を受けたことによるもので、セクションも浸水で破壊されたため一部作り直しました。
 見晴らしの良いガレ場セクションのあるよもぎ平(たい)へいたる山岳コースは、昨年までの松が沢から入る林道が災害復旧工事で通行止めになるため、その先、過去に何度も使っていた大堀内からの林道を通ります。慣れた方こそお間違えのないよう、マーカーの指示にご注意ください。

クラシック、ヒームカ、トレイルツアーの給油場所について戻る

 土曜日のコースでもっとも見晴らしの良い上外川(かみそでがわ)牧野から下りきって給油する場所が変更になります。従来のJASSが閉鎖になったため、そのまま国道を葛巻方向に3キロほど行った左手にあるエネオスSSでお世話になることとなりました。出光協賛大会であるにも関わらず、快く対応してくださるのは本当にありがたいことです。
 ちなみに、この給油所に限ったことではありませんが、グループごとにレギュラーかハイオク(無い場合もあり)かを決めておき、支払いもできるだけグループごとにまとめて支払い、あとで個別清算して、給油所で余計な時間をとらないように行動しましょう。バイクのエンジンは圧縮比が高いので、レギュラー指定でもハイオクを入れたほうが調子が良くなります。(その逆はダメです!)

黒山・野崎・成田・ニック・ピーター、全員がスコルパTY-S125Fに戻る

 そもそも全日本チャンプを賭けて争っている黒山、野崎の2人が出光イーハトーブトライアルに参加してくれること自体がすごいし、元世界ランカーの成田匠と、伸び盛りのニック、ピーターが加わると、これはもう誰が優勝するのか目が離せないですね。しかも全員がスコルパTY-S125Fに乗るから、普代ヒルクライムの出口まで誰かがクリーンできちゃうかも・・・と、クラシックは興味がつきません!

ヒームカのセクション数は12箇所に決定戻る

 “ネリレベルでも海が見られるクラス“として今回から加わったヒームカは、一日の走行距離が約180キロ近いので、体力的にきつくならないように10セクションを予定していた。が、「セクション、もっとやりたい」と直訴する声が家村団長にたくさん届き、12セクションとなりました。もちろんレベルはネリと同等なので、心配はいりません。でも、あんまりやさしいのばっかりだと気が抜けるので、最も景色の良い上外川牧野(かみそでがわぼくや)にむずかしめのを二つ作りました。でも、点数にこだわらないでイーハトーブの雄大な自然に浸ることが大事なのだ・・・と実感できる場所ですから、とにかく楽しく、無事に普代にゴールしましょう!

トレイルツアーのサポートを大幅増強!戻る

 今回、定員を50名に増やしたトレイルツアーは、その分、ガイドスタッフと伴走車も大幅増強しました。といっても、実行団員はすでに手薄のため、今回からヤマハのみなさんに8名も加わっていただいたおかげで増強が実現したのです。伴走車は岩手山クラスが楢木実行団員、姫神山クラスはヤマハのメカニックが運転することになります。レンタル車両も完全にオフロード車種のみ20台になったので、走行の安心感は昨年以上になっています。

トレイルツアー、レンタル車ライダー全員の技量チェック戻る

 今回から、レンタルバイクのライダーは、七時雨スタート前にガイドスタッフが全員の技量チェックを行うことになりました。チェックといっても難しいことをさせたりするわけではなく、実際に走るレベルに必要な要素をクリアできればOKというものです。(詳細は当日)
 どんなに万全のサポート付きツアーであっても、バイクはそれぞれライダー自身が運転するものですから、本人がちゃんと乗れることがバイクツアーの大前提なのだとご理解下さい。

安比の前夜祭はデモとジャズが楽しみ!戻る

 天候が良ければ、黒山・野崎両選手の妙技が前夜祭のオープニングとなります。場所は安比のスキー場側を予定しています。マシンは全日本で使用中のスコルパSY250F。残念ながら雨が降ったらデモは行いません。
 八幡平太鼓の響きのあと、あいさつ、立食と進行しますが、そのあとは岩手出身の女性のジャズ・ヴァイオリンシンガー、絵美夏(えみか)さんが聴かせどころになる予定です。ちょっと大人の雰囲気が楽しめることになりそうですね。毎回のことですが、前夜祭全体は私たち実行団ではなく、出光さんが全構成を担当して下さっています。今年は冠協賛20周年記念ということで、いっそう力が入っている感じが楽しみです。感謝、感謝・・・

全員6時までにくろさき荘入り、のち歓迎祭!戻る

 クラシックは、ネリ・ブドリと違って前夜祭がないことに物足りなさを覚えていた人も多かったかもしれません。が、今回からは普代の歓迎祭と位置づけて、くろさき荘で実施することになりました。とはいってもライダーは翌日に備えて早めの就寝が必要なため、時間的にはコンパクトになる予定です。
 そのため、クラシック・ヒームカ参加ライダーはかならず全員、6時までにくろさき荘に入り、すぐに入浴をすませ、6時半から夕食、7時半から会場に移動し、神楽舞で歓迎祭がスタートします。詳細は当日をお楽しみに。

出光冠協賛20周年記念缶のバイク4Tオイルを全員にプレゼント!戻る

 予告どおり、あの30周年記念大会で全員にプレゼントされた1本2万円(開発費÷製造本数)の4サイクル用オイルが、ついに「出光ゼプロ バイク4T 10W-40」として7月1日から市販開始となりました。
 文字通り、出光イーハトーブトライアル生まれのこのオイルを、出光冠協賛20周年記念特別1リットル缶に入れ、ふたたび出光から参加者全員にプレゼント!!本当にありがたいですね。
 「出光ゼプロ バイク4T 10W-40」は、一般的な四輪車用オイルとは異なる特性が要求されるため、国内のバイクメーカーのエンジンを徹底的に研究して作られています。
 しかも、このオイルを使い続けることで、その良さをライダーに実感して欲しいという願いを込めて、とってもリーズナブルな価格で売られているそうです(SSで確認してみてね!)もうこれなら他のオイルを買う理由が見当たらなくなるかも・・・

地元の方々にはお庭を走らせていただいている感謝をあらわすこと!戻る

 出光イーハトーブトライアルが32年も続いてきた理由は地元の方々の理解と協力があったからこそです。そこで参加ライダーが何よりも大切に考えて欲しいのは、「地元の方に対する感謝の表現」なのです。感謝の気持ち・・・だけでは伝わりません。手を振る、会釈する、お礼の言葉を述べることすべてがこの大会を維持する力になるのです。地元の方々のお庭を走らせていただいていることで出光イーハトーブトライアルが成立していることを、くれぐれも忘れないように、つねに感謝の気持ちで行動してください。

疲れ予防と回復にはサプリが効果的!戻る

 前にも言いましたが、健康維持には普段から正しい食事と睡眠がもっとも重要です。健康な人でも、スポーツをすると色んな栄養素がふだんより多く消費され、結果的に体の中の栄養が足りない状態になります。そこで必要十分なサプリメント(ビタミン、ミネラル、各種アミノ酸、その他微量元素)を摂ることによって、疲労の予防、回復にも良い効果が得られるのです。
 出光イーハトーブトライアルに参加する皆さんはスポーツマンとして、真の健康を得る方法について、普通の人より深い知識を持つだけでなく、ぜひとも自分自身がそれを実践して体感してほしいものです。
 ちなみに、私、万澤は上記サプリ以外にも、ヤマハから発売され注目を集めているアスタキサンチン含有のアスティボ、飲んでます! ネット販売サイトはこちらから。
http://www.yamaha-motor.co.jp/product/bio/astivo/index.html

ルールをキチンと理解してから参加すること!戻る

 毎回のように言うことですが、すべてのスポーツはルールがあって初めて成立しています。ルールを理解しないまま、あるいは守らないで参加する人は、参加資格を失うなどの重大なペナルティの対象になります。トライアルも同じことで、他の大会とは違う出光イーハトーブトライアルの「ノーストップルール=前輪が瞬時でも前進を止めたら5点」と、「足つき3回までは足つき一回ごとに1点づつ、4回以上は何回着いても4点」という、独自のルールにはとくにご注意下さい。
 これは私が1970年から開催した「関東トライアル」時代に、ライダー同士が採点しあう相互採点法を考案して以来、ずっと採点方法の合理性に着目しつづけてきた結果到達した結論なのです。
 セクションへの出入り判定基準が前輪のタイヤ(車軸です!)だと思っているような人は、もう一度規則書を良く読み直してからご参加下さい。
 ルールを守らないライダーは、それを見たまわりのライダーの気分を台無しにすることが、(それまでの気分の良さが吹っ飛ぶ!)もっともいけないことだと、全員が良く理解しましょう!採点はいさぎよいスポーツマン精神で!

セクションでは下見をして、出口に荷物を下ろしてから乗ること!戻る

 昨年の大会終了後のイーハトーブ新聞でも書きましたが、最近の参加者を見ていると、うまいとか下手以前に、トライアルをまったく理解していないと感じる場面を目にするようになりました。しかも私だけでなく、長年大会を見続けている地元の方々も同じように感じていることがわかったので、あえて大会前にそのことを書きます。
 それはセクションを走る前にキチンと下見をして、出口に背中の荷物を置いてから走れ!ということです。(ごく小さいものや、ウェストバッグは除く)とくにクラシックの急な登りセクションで、大きな荷物を背負ったまま転落してくるライダーの、(腕前ではなく)認識レベルの低さには、見ているこっちのほうが情けなくなってしまいます。
 トライアルは、筋肉だけではなく頭脳も使って、自分にできる最高のパフォーマンス(=1位をベストパフォーマンス=BPと呼ぶのはここから来ている)を実現しようと試みる(=トライ)スポーツなのですから、走りやすい体勢を整えてからセクションに入ることは基本中の基本です。
 疲れてセクション出口に行く力が残っていない・・・という人は、そもそも背中の荷物が重いからではないですか?とくにクラシックでは一泊に必要な荷物を背負わなくても済む様にバゲッジカーで荷物運びをしています。にもかかわらず、大きな荷物を背負っている人はバゲッジ料金節約のために全部持ち歩いているのでしょうか?そんなカタツムリのような考えはそもそもスポーツにふさわしくありません。下手でもいいから全力をつくす、キリッとしたスポーツとしてのトライアルこそが、クラスの別なく出光イーハトーブトライアルのあるべき姿だと心得ましょう!長年見ている地元の方々に惜しみなく拍手してもらえるライディングこそが参加者の勲章です。

コースで追いつかれたら道をゆずること!戻る

 林道、山岳コースなど舗装路以外の場所では、走る速度がライダーのレベルによって大きく違います。下手な人がいっしょうけんめい走っても、うしろにいるうまい人からは遅いと感じられるものです。すなわち、追いつかれた、後ろの人のほうがペースが速いのですから、どこか安全に抜いてもらえる場所で道を譲り、スムーズに抜いてもらうことがモータースポーツの基本です。ただし抜くほうも無理な追い越しや、無用にあおることは厳禁なことは言うまでもありません。ヨーロッパの道路では誰でもやっていることが、イーハトーブトライアルでできないはずはありませんね。ライダー相互の理解と協力をよろしくお願いします。

牧草は牛の餌ですから!戻る

 クラシックライダーならとっくにご存知ですが、トレイルツアー参加者と、ヒームカ参加の帰りに見学する方のためにあえて記します。
 さんだいなべに登る緑のじゅうたんは一面の牧草地。つまり牛の餌です。本来なら車輪で踏むことは許されないのですが、大会発足当初から地主、牧草主さんから特別の許可を得て、この大会のときだけわだちをつけることが許されているだけのことです。(4輪車の左右のわだち範囲内を登り下り用に使う)ですから、必要最小限のわだちだけで大会を終わらせることが私たち全員の義務だと思ってください。大会の頃には牧草が刈り取られているかもしれませんが、決して新たなわだちをつけない!それが牧草地を走らせていただくときの作法です。もちろん大会以外のときは立ち入り禁止であることはいうまでもありません。

バンク修理の練習をしてから参加すること!戻る

 いうまでもなくトライアルは実体験です。パンクもまた実体験です。どんなに事前の整備を念入りにしてきても絶対に100%防ぐことが不可能なものがパンクです。釘を踏む場合もあるし、地面から出ている岩に前輪が強く当たってチューブが割ける場合もあるでしょう。なんにしても、パンクを直さないとその先走れないことは現実です。にもかかわらず、バンクに備えて修理道具もスペアチューブ(前輪用なら、非常用として後輪にも使えます)も持たない、あるいは一度もパンク修理の練習をしたことがないライダーが非常に多くなっています。(疑似体験ならボタン一押しでリセット・・・の感覚?)
 「パンクでリタイア」は、なんとしても避けたい最低の結末ですが、結局はパンクした本人、あるいはそのグループに修理能力があるか無いかがすべてを決めるのです。あえていいますが、一度も練習しないでパンク修理がうまく行くことはあまり考えられません。多くの費用と、時間をかけて参加するのですから、「完走したい」と思うなら、あえて(プロに教わって)パンク修理の練習をしてくることをおすすめします。それが出来るようになったらライダーとしても一回り大きく成長したと言えるでしょう。

リタイヤしたマシンを回収するのはあなた自身です!戻る

 事前整備の重要性は毎回書いていることですが、規則書に明記してあるようにリタイアした場合、主催者はライダーを保護はしますが、原則的にマシンの回収・運搬はしませんのでご注意下さい。(現実には実行団員の善意で運ぶ場合はありますが・・・)
 その理由は、リタイア車両をすべて運ぶ体勢を整えておくことは費用と時間がかかりすぎ、それが参加費に含まれると大変な高額になるからです。とくにクラシックの山岳コースでリタイア・・・という場合には大変な時間と労力が必要となります。ですから、あくまでリタイアした場合のマシン回収は自己責任なのです。具体的には、自分の仲間に頼んでクルマで回収するか、地元の運送業者に依頼するかです。ですから、くれぐれも事前整備は念入りにお願いします。

「岩手の楽しいスポーツ観光」がNZで高い評価を受ける戻る

 2年後のNZ版イーハトーブトライアル開催実現に向けて、オリバーファミリーががんばっていることは、イーハトーブ新聞第1号でもお伝えしましたが、先日、その名称が「タスマン・イーハトーブトライアル」に決まりました。
 もちろん、大会コンセプトも採点法も出光イーハトーブトライアルそのままとなる予定です。
 タスマンというのは、開催地一帯の地域の呼び名です。「岩手の楽しいスポーツ観光」と題して私が岩手大学で講義したときの映像資料を、スティーブンから見せられたタスマン地方議会の責任者が「こんな形のツーリズムならぜひ応援したい」と、大乗り気なのだそうです。
 60年以上もの歴史を誇るトライアルがあったり、バート・マンロー(世界最速のインディアンのモデル人物)や、ジョン・ブリッテン(天才的バイク設計・制作者)を生んだ、モータースポーツ大先輩国のニュージーランドで、非常に高いトライアルの見識を持つオリバーファミリーによって、出光イーハトーブトライアルがこのような形で認められたことは、私たちにとって嬉しい出来事であるだけでなく、日本のモータースポーツ史上の大きな誇りになると思います。

地震見舞い義援金を全員募金で!戻る

 ご存知のように岩手・宮城大地震の被害はとても深刻でした。私たちは元気にトライアルができる幸せに感謝しつつも、被害にあわれた方々に少しでもお役に立とうという気持ちを、参加者のみなさんだけでなく、実行団員も含めた全員募金というかたちで送りたいと思います。
 方法は、出光イーハトーブトライアル全クラスのスタートに際し、募金箱を持ったスタッフが回りますので、最低100円以上の募金を全員にしていただき、そこにテレビ岩手、出光興産からある程度の額を加えて、日本赤十字社岩手支部(支部長は達増(たっそ)岩手県知事)に贈呈したいと思います。
 募金のようすはテレビ岩手制作の「出光イーハトーブトライアル」番組中に挿入される予定です。参加者のみなさんのご賛同をよろしくお願いします。

08年J-NZフレンドシップ募集!戻る

 第32回出光イーハトーブトライアル・クラシックに、オリバーファミリーのもっとも若い二人、ニック(19)とピーター(16)が参加するためのバイクを貸して下さる方を募集します。(あと1台募集)
 1昨年と同様、これは単にバイクをお借りするというだけのことではなく、「J-NZトライアルフレンドシップ」として、今後も継続的に日本とニュージーランドのトライアル交流を促進するための道を開こうという趣旨ですので、ぜひその点をご理解のうえ、ご協力下さいますようお願いいたします。
 使用後のバイクに破損があれば現状に戻すことを条件に、フレンドシップ(友情)をもって無料借用に応じて下さる方を募集します。
 借用の対象になるバイクは、公道走行可能なスコルパTY-S125F、またはロングライドで、良好に整備された状態のものです。(とくにタイヤは新品、またはそれに近い状態のものを望みます)
 借用にあたっては、大会前日(金曜日)に七時雨山荘まで届けて下さることが前提です。返却は破損がなければ大会終了後に七時雨山荘で、修理が必要な場合は後日オーナーの指定場所にお届けいたします。
 貸し出して下さる方には、オリバー家との間で交わす契約書をお渡しします。契約書の内容は、バイクを貸し出して下さった方がNZネルソン市に来たときに、キウイ流の親切なおもてなしで2日間、トライアル遊びを無料で楽しんでもらう特典を差し上げるというものです。もちろん、期間延長の場合や、同伴者がある場合は有料でご一緒に楽しんでいただけます。
 オリバー家はノンストップアドベンチャーという、トライアルバイクで美しい山々を巡るビジネスを2001年から行っています。
 (http://www.nonstopadventure.co.nz/ パークのようすは出光イーハトーブトライアルウェブサイトのビデオクリップ06年No.5でごらんになれます)
 特典の内容は、ネルソン空港からトライアルグランド、さくらB&B(宿泊料金は自己負担)への送り迎え付き。トライアルバイク(モンテサ315Rほか)、ヘルメット・ブーツ類の貸し出し、アドベンチャーツアーのガイド、当日のランチなどが含まれます。
 なお、この特典は貸し出したオーナー本人の一生涯、またはNZのトライアルグランドが存在する限り有効とします。
 つまり、元気で乗れるうちにニュージーランド・ネルソンまで行けば、オリバーファミリーの誰かにかならず面倒を見てもらえ、美しい山々を心行くまで駆け巡って過ごせるわけで、こんなに楽しみな特典はありません!あなた自身だけでなく、ご家族との楽しい旅行のきっかけとしてもこの特典を生かしていただければ、生涯忘れられない最高の思い出となることでしょう。
 では、みなさんからのご連絡をお待ちしています!

お申し出はテレビ岩手販促事業部、高橋までよろしくお願いいたします。
(メール: trial@tvi.co.jp

さくらB&Bはこちらを参照
http://homepages.paradise.net.nz/fumionog/sakura%20kunji/index.html

31年連続の無事故記録が今年も更新されるように・・・戻る

 無事故記録が毎年更新され続けています。1977年の第1回大会以来、1件の交通事故もなく今回で32回目を迎えるこの大会の歴史に、くれぐれも不名誉な事故当事者第1号の名前を刻まないように、対向車から一瞬でも早く発見してもらえるようにライトは常時上向きで、運転には十分注意しましょう!
 出光イーハトーブトライアルに参加するすべてのライダーの合言葉は「笑顔で帰宅」です。では、行ってらっしゃい、気をつけて! (万澤安央)

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