今年の第35回出光イーハトーブトライアルは、3月に大震災に見舞われた地域一帯を含んで行われます。とりわけ沿岸の市町村はどこも大きな被害を受け、再建の道は険しいものとなっています。
にもかかわらず、今回からまた再び普代村の「くろさき荘」に戻って伝統のイーハトーブトライアルを続けられることになりました。
5月の中旬に普代村村長を訪ねて正式にご挨拶してきましたが、昨年は田野畑村に宿泊したイーハトーブトライアルがまた普代村に戻ることを大変喜んで下さいました。普代村の被害を最小限に食い止めたあの防潮堤は一躍全国的に有名になりました。その外にあったヒルクライムセクションも、周りの様子が津波で一変していますが、村長はそこでいつもの元気なヒルクライムを見たいと希望されました。そして「毎年、復興してゆく様子を見てほしい…」とも。ぜひ私たちは村長の希望に応えましょう!昨年秋に新しい支配人となった「くろさき荘」の方針は、「おいしい食事」と「きれいなお風呂」で大会を歓迎して下さるとのことで、大変ありがたく、楽しみです。
昨年、「羅賀荘」で私たちを大歓迎して下さった田野畑村は普代よりずっと大きな被害を受け、羅賀荘再建の目途もたたず大変な状況ですが、やはりいつもと変わらず村営牧場でセクションを楽しめるようにしていただきました。内陸の他の町村も、大きな被害は見えないものの、間接的には「取引先が津波で壊滅」とか「沿岸の親戚が津波で亡くなって…」という方々が大勢いらして、まったく被害が無い人はやはり少数のようです。しかし、いつものように私たちを気持ちよく受け入れてくださるおかげで、第35回大会は特別に雰囲気の良い大会となりそうな予感がします。参加者の皆さんは、そのような地元の方々の心情を汲んで、いつも以上にきちんと挨拶をし、お世話になる場面ではお礼の言葉をハッキリ伝えましょう!