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出光イーハトーブトライアル大会通信
袖山の新コースは約30kmも山の中を走る!
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昨年から予告のとおり、クラシックでは袖山付近のコースが大幅に変更された。新コースに入る前は、その後の疲労を少しでも軽減するために(?)ヒームカと同じ舗装区間をかなり長い間走るが、そのかわり子供たちにたくさん会えるので、人気者になりたければステッカーなどの用意をしてきたほうがいいだろうね。
さて新コースで故障すると、今年から自力でバイクを回収しなければならない規則になっていることは前号のイーハトーブ新聞でお知らせしたとおりなので、マシン整備には万全を期してもらいたい。
とくに年式の古いバイクはチェーン切れや、ラジエターの冷却水循環系統のトラブルなどに注意してね。備えあれば憂いなしの格言のとおり、安心してイーハトーブの大自然を走れるように準備はとってもとっても大切だよ。
無給油で60kmの確保を!
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クラシックの新コースに入る前、安家元村で給油後は約50kmを無給油で山岳地帯を走るため、必ず60kmの航続距離を確保して来てもらいたい。
なるべくガスを持たせるには転ばないこと(キャブからもれるので)と、エンジン回転に対して必要な分だけアクセルを開けるようにするのはみんなも知ってる通りだ。
意外に見落としがちなのはタイヤの空気圧をちょっと高めにすること。ちなみに、フロントは0.55kg/cm²、リアは 0.45kg/cm²がイーハトーブトライアルにはちょうどいい。もちろんセクションもコースもこの空気圧のままで走りきる。
これより高いと跳ねるし、低いと林道などでリム打ちパンク(とくにフロント)の恐れがあるし、転がり抵抗が多いので燃費が悪くなるというわけ。
これだけでガスガスの場合は満タン(3リットル)消費時で約5~6km以上も走行距離が違ってくるので、この違いは大きい。
スペアガスタンクは安心できるものを
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そうは言ってもやっぱり転ぶこともあるし、そもそも燃費対策は思ったより悪い場合に備えてこそ意味があるもの。
一番安心なのはスペアタンク携行だが、オイル缶流用など、漏れや破裂の危険性があるものは絶対やめよう。以前にも紹介したが、仙台の「トレックフィールド」製トライアル車専用タンクバッグは、中に入るアメリカ製のガソリンタンク(1リットル)の信頼性が抜群で、残ったスペースに工具やオイルも入るから実に具合がいい。
背中のザックに重いものを背負うと長距離ではすごく疲れるので、参加者の何倍もコースを走っている実行団員もこれを愛用している人が多い。(これは宣伝ではなく、実態報告)ちなみに、来年以降は規則で「60km以上の航続距離確保」が復活する予定だ。
ヒームカのゴールでは整備優先!
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ヒームカは、昨年は進行が早く、島の越から観光船に乗って気持ち良く海のクルージングを楽しんだライダーも多かったが、今回から明戸海岸でのゴールは18時締め切り、バイク保管場所であるおさかなセンターの建物は18時30分に役場の方が施錠して締め切ってしまう。
したがってホテル羅賀荘までの送迎バスもそこで最終となるのでご注意。ちなみに最終の観光船は16時30分発、18時帰着だからクルージングを楽しみたい人も時間的にはこれで問題無い。
要するに最終便下船後は、時間的にゴールも整備もできないことを忘れないように。つまりヒームカでは田野畑村明戸にゴールしたら、まずマシンの整備→車検→観光船→保管という順序で行動予定をたててもらいたい。
どうしてもという場合は保管締め切り後も独自に整備することはOKだが、整備後のバイクは保管庫外に置くことになるし、1マイル(1、6km)の道のりを歩いて羅賀荘まで帰らなくてはならない点だけは、あらかじめ承知していてもらいたい。
クラシック新コースはむずかしい??
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クラシックの樹海に代わる新コースは、森林管理署の監督のもと、この大会のために何十年も使われていなかった大昔の道(草だけでなく木もたくさん生えていた)を刈り払ったので、実に気分のいい道だ。
この道、ふだんはワイヤーでゲート封鎖されている通行禁止区域なので、くれぐれもコースなぞりだけはしないでくれ!次回から使わせてもらえなくなっちゃうから。(前半の山岳路に新たなトレールタイヤの跡あり。まったくもう…)
その貴重な全長約5kmのコースは、一部林道のち山道上りの中につづら折れの難所(セクションにする予定)を抜けて、森の中をずーっと走ってぽっかりと開けた野原に出ると、はるかむこうにこれから行くさんだいなべが見渡せる爽快さ。
新コースの難易度を正確に言えば、クラシックで上位50人ぐらいに入るライダーならオールクリーンで通過できる程度だろう。
この新コース、晴れていても難しいので、雨の日は代替ルートとして約5kmの間、ほとんど4速全開(いつも湿った路面なのでスピードが必要)で登る森の中の牛追い道が用意されている。
こっちはこっちですごく楽しいので、腕自慢の人は楽しみにしていてね。腕自慢じゃない人は腕を磨いてね。
新コースの圧巻はつづら折れの急斜面で、こないだまで一面フキに覆われていたところ。道幅はちゃんとあるのだが、なんたって岩石混じりの急坂でタイトターンをするのだから、テクニックもさることながら、バイクの性能も大いにものを言う。
古い国産トライアル(とは名ばかりの…)マシンでいっしょに下見にいった団員の場合は、まったくといっていいほど路面にグリップしないので結局3人掛かりで引っ張りあげた。
ともかく、難コースでスピードを落としたら後がやっかいだから、前を走るライダーが失敗したらすばやくよけて、自分のスピードをキープすることが重要だ。
まちがってもお付き合いで止まるハメにならないように、前のライダーとはある程度の間隔をあけて走行し、視線はそのライダーよりつねに先を見ること。こうすれば何かあってもとっさによけられるはずだ。
かみの湯の新セクション群
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ネリ・ブドリともに、かみの湯の裏山には4つのセクションが作られる。
これまで安代町には町民が大勢見に来られる場所がなかったが、これで見物用セクションが心置きなく作れるようになった。
岩あり、登りあり、玉石あり、小川ありで、タイプの違うセクションをじっくり攻略してもらいましょう。
かみの湯事前練習のルール
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大会期間中のキャンプは規則書にあるとおり、今回だけ特別に一人500円(温泉入浴料そのもの)だけでOK。でもせっかく乗れる場所なんだからトライアルパークも利用したい人は一人1000円(温泉入浴料+トライアルパーク使用料含む)ということになった。
つまりかみの湯にキャンプして練習したい人は受け付けで1000円を払えば温泉入浴もOKという粋なはからいとなったのだ。受け付けで利用券を発行してくれるので、クルマのフロントガラスの見えやすいところにはっておくというルールになるはずだが、詳細は当日かみの湯の受け付けで聞いてほしい。
これを機会にかみの湯トライアルパークは大会終了後もおおいに利用してもらいたい。
普代村の歓迎はすっごいぞ!
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今年のクラシック一日目ゴール、普代村の歓迎ぶりはいつもとちがって、すっごく力がはいっているぞ。
まず、土曜日の最終セクションが新たに出来ている。場所はおなじみ普代浜の大岩セクションのまうしろだ。
山の斜面のガレ場を利用した、かなりテクニカルなセクションだ。普代村農林商工課の金子美枝さんが情熱をもってこの場所の地権者の使用許可をもらってくれたおかげで、土曜日最後のウデの見せどころができたというわけ。
たくさんの普代村民が見ている中で、見事にクリーンを決めてくれい!
金子さんは、さらに「歓迎イーハトーブトライアル」ののぼり旗を村の角かどに立てて、村民への告知をはかってくれている。
くわえていつものイカの鉄砲焼や豆腐田楽にプラスして、そうざいまんじゅう「ふだい地饅」も初登場の予定。
「ふだい地饅」は6月の矢巾町デビュー試食販売で、二時間のうちに200個が見事に売り切れた味だ。これも楽しみにしていてね。
さらにもうひとつ、くろさき荘の夕食のあと、普代中学校の生徒諸君がイーハトーブトライアル歓迎のしるしに神楽舞を披露してくれるというのだ。
「中野流鵜鳥七頭舞」(うのとりななづまい)と呼ばれるこの舞は、大昔、この地が荒地だったころ、測量して耕して畑を作り、タネをまいて実った穀物を収穫し、その喜びを舞にしたもので、その動作が見事に舞で表現されている独特、華麗な舞だ。
役割に応じた道具と衣装を着けて次々登場する人物がそれぞれちがった舞を見せるので見ていてあきない。というわけで、ちからいっぱいの普代村のもてなしを感謝の気持ちとともにじっくり味わってもらいたい。
葛巻の新しいセクション
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葛巻町役場裏の馬渕川堤防から舗装道路に出て約300メートル先右側に通称八幡山という山がある。頂上に八幡様が祭られているからだ。
葛巻町役場のイーハトーブトライアル担当の村上さんが情熱をもって地権者の了解をもらってくれたので、葛巻町の見物用セクションがここに設けられることになった。
バチが当たらないように、八幡様に手を合わせてからセクションインすることにしようと思っている。
匠クンのデモ場所は5ヶ所で
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毎回ウルトラ級の見せ技で観客を沸かせている成田匠君のデモンストレーションは、今年も5ヶ所で見られる。まず土曜日は安家元村で11時30分時ごろから。普代浜で午後2時ごろから。
日曜日は8時から田野畑村の平井賀海岸で。12時30分から岩手町の北緯40度公園で。午後2時30分から安代町細野のかみの湯裏山で。思いっきり拍手して楽しもう!
リザルトはiモードモードで一発検索!
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なんと、世界一進んだリザルト検索が実現する。前回から出光イーハトーブトライアルのリザルトはゼッケン番号を入力するだけでスパッと検索できたが、今回からそれがIモードでも可能になった。
つまり帰りのクルマの中からiモードで一発検索。氣になるライバルのアイツのリザルトも…だ。こんな先進システムを開発したのは、焼き肉屋をやめてスカヘルTOWNの開発に心血を注いでいる大森さんのおかげ。もちろん出光イーハトーブトライアルのホームページもこの人が作っているのだ。大森さん、ありがとう!!
ヒームカの昼食券はスタート前に
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昨年同様、ヒームカの昼食券をスタート前の七時雨山荘で実行団が発売している。料金は800円。場所は昨年と同じ安家小学校前の広場だ。昨年以上のおもてなし料理がまっているそうなのでお楽しみに。
速くて安定して疲れないフォームの秘密大公開
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すべてのクラスに言えることだが、長丁場を走り終えても元気いっぱいでケロリとしているライダーもいれば、反対にヨレヨレ状態でやっとゴールにたどり着く人もいる。
もちろん体力や技術の差で疲労度も大幅に変わるのは当然だが、ここで疲れないライディングフォームの秘密を公開しちゃうぞ。実行団員は参加者の3~4倍もの距離を大会の2、3日前から走っているが、その割りには意外と元気なのは、乗りかたのコツを会得しているから。
まず、ヒザを伸ばして地面の上と同じように止まっているバイクのステップにまっすぐ立つ。それからゆっくりゆっくりゆっくりと(ここが肝心)ハンドルを握るようにするが、このときハンドルをギュッと握るのではなくフワッと手で包み込むようにする。
このフォームこそが基本中の基本で、ハンドルに余計な力や体重をかけないで握ることがポイント。
そしてハンドルのグリップを握るときに手首がグリップに対して少し外側になるように握る。こうすると手首の角度に導かれてヒジも外側に張り出す形になる。
(ちなみにブレーキ、クラッチは人差し指と中指の二本、あるいは一本指で操作する)慣れないとヘンなかっこうみたいに感じるだろうけど、これを前から見ると肩、ヒジ、ハンドルが円を作っているプロライダーのフォームになる。このフォームでヒジをいつも柔らかくして乗ることがなによりも重要なポイントなのだ。
走り出したら、加速時にハンドルにしがみついたり、ブレーキング時にハンドルにのしかかることのない、バランスのとれた位置に体を置く(吊革につかまらないでバスに乗る感じ)ことの重要性がこれでわかるはず。
そして体重はすべてステップの上に乗せた両足にかけるように。下り坂でブレーキングのときは少しは手首に体重がかかるのは仕方がないけど、腰を引いて体重が前にかかるのをすべて足からステップに逃がす感じにすると手首が楽になる。反対に加速のときは体を前傾するのだ。
こうすると、ハンドルに余計な力をかけていないので、バイク自体がバランスを取る作用を邪魔しないから、岩場や荒れた林道でもアクセルさえ適当に開けていれば勝手に安定してまっすぐ走ってくれるわけ。(一部の車種ではこの通りいかないこともある…)
あとは行きたい方向に顔を向け(これも重要!)つねに見とおせる限界まで先を見ながらアクセルを開けてゆく!これだけで安定して安全に速く走れるようになるし、長距離では体力の消耗が最小限で済むので疲労度が大幅に軽減されることうけあいだ。
さっそく今回から試してみてごらん。でもね、なにごとにも練習は必要だからそのつもりで。これでも悩む人は万澤に会ったら直接聞いてね。時間があればていねいに答えるから。
トライアル車に限定している理由
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規則書でうたっているように「出光イーハトーブトライアル」では、ネリヘルパーも含めて参加車両を規定でトライアルバイクと限定している。以前はトレールバイクの参加を認めていた時期もあったが、それは国産トライアルマシンがほぼ全滅した時期で外車も入ってきていなかった時代だったからだ。
トライアル車しか認めない理由は、イーハトーブトライアルを楽しんで笑顔で帰ってもらいたいからということと、コースを荒さないためだ。(唯一の例外は96年までのガスガスパンぺーラ初期型で、トライアル車がダブルシートになっただけのモデル)
トレールバイクの改造車では、どうやってもエンジンの性質が悪く、"新コース"のところでふれているように急坂でグリップしないため登れないとか、思わぬところで急にスリップするため、不測の転倒につながりやすいのだ。
しかも車重が重いため足首を骨折するなどの大ケガになりやすい。つまりテクニックがある人でも難しいのに、テクが無い人が乗ったら悲惨なことになるのは目に見えているからだ。また、グリップしないうえ、車重があるので、リアタイヤが溝を掘りやすくコースを荒らすことも禁止の理由だ。
雑誌が書けないホントの話をしよう
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もうひとつ、ついでに言っておきたいことがある。
古いトライアルバイク(特に国産車)に乗っている人は、他の人がどんどん登れる坂を、自分だけどうやってもうまく登れず困った経験があるだろう?
それはテクの問題もあるだろうけど、半分以上はバイクの性能、それもエンジン性能が良くないからだということを正しく知ってほしい。タイヤが新品かどうかは二の次、三の次の問題で、エンジンがリアタイヤを路面にグリップさせる能力が低いと、どう頑張っても登れない場面が出てくるのだ。
これはすべりやすい登りでいったん停止して、再スタートしてみればだれにでもハッキリ違いがわかる。できれば仲間同士でいろんなバイクを乗り比べてみるといい。
さらについでに言うと、古い国産バイクの一部はライディングポジションが悪くて、長距離では疲れがひどい。
それに急な下り坂で転びそうな(事実転びやすい…)恐怖感もあるから、初心者ライダーは自分がヘタなせいだと思い込んだり、トライアルそのものがコワイものだと誤解するので困る。一番困るのはあっけなく転倒しやすいので、しなくてもいい余計なケガをする点なのだ。
もちろん、バイクは中古車であってもキャベツを買うような気軽さで買い替えることはできない。そのことは百も承知のうえであえて言うが、初心者、あるいは「自分はヘタだ」と思っている人こそ、古い国産バイクには乗らないでもらいたいと、万澤は本気で思っているし、まわりの人にはそう言い続けてきた。
多少高価でも、基本性能のいいトライアル車に乗るほうが、ケガもなく、いつまでも楽しいトライアル生活が出来るからだ。雑誌では絶対に書けないホントのことを書いたのだから、しっかり理解してね。
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